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のら猫の日記

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「のら猫の日記」(1996米)星3
ジャンル人間ドラマ・ジャンルコメディ
(あらすじ)
 母親を亡くしたばかりの仲の良い姉妹ローとマニーは、盗みをはたらきながら方々を転々としていた。ローは別れた恋人の子をお腹に宿していた。二人は空き家になっている森深くの山荘に辿り着く。日増しにお腹が大きくなっていくローをマニーは心配する。そこで二人はベビーショップの中年店員エレーンを誘拐して出産を手伝わせようとする。初めは抵抗するエレーンだったが、マニーと交遊を重ねていくうちに次第に協力的になっていく。
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(レビュー)
 家出少女と中年女性の交流を描いたヒューマンドラマ。

 望まぬ妊娠をした姉ロー。里子に出された妹マニー。両親の離婚で離れ離れになった彼女等は、支えであるアル中の母を亡くしたことで再会し、宛ても無いその日暮らしの旅に出る。そんな二人に救いの手を差し伸べるのが、細々とマタニティーショップを経営するエレーンという中年女性である。彼女は姪と一緒に暮らしているが、他に家族はおらず友達と呼べる仲間もいない。彼女も孤独の身の上である。こうして孤独な者同士の擬似親子関係が、誘拐劇という変わったシチュエーションの中で築かれていく。

 この映画はマニーの視点で綴られている。つまり、彼女から見たエレーンのキャラクター。そこをいかに魅力的なものに見せていくか。それがこの映画の一番の肝になると思う。そして、それは見事に成功しているように思った。
 エレーンは強く、優しく、ユーモアを持った魅力的な女性であり、ある意味で理想的な母親のように見えてくる。二人の交遊には素直に共感できた。

 作風は基本的に朴訥としたテイストになっている。ただ、所々にブラックなユーモアが入り込んでくるので、少しだけクセのある作品になっている。
 例えば、中盤におけるエレーンの凶行は、この擬似家族を守るために仕方なしにやった行為とはいえ、よくよく考えるとかなり酷いものである。誘拐された状態で、普段は穏やかで頼りがいのある冷静なエレーンも幾ばくかの狂気に走らざるをえななかったのだろう。このあたりの情緒不安定な形相には説得力があった。このほかにも、ブラックなテイストは所々に登場していくる。好き嫌いがあるかもしれないが、こういうのはインディペンデントならではの“冒険”だろう。基本的にはどれも面白く見させてもらった。

 ただ、作り込みの甘さは幾つかあって、例えば山荘の持ち主や近くに住む少年といったサブキャラの起用方については不満が残った。使いようによっては、ドラマをかき回す存在になってもおかしくないキーマンなのに、それを最終的に放りっぱなしというのはいただけなかった。

 マニー役を演じるのはS・ヨハンソン。本作は彼女の映画初主演作品である。今やすっかりハリウッド・セレブの一員であるが、この頃はまだあどけなさが残っていて実に初々しい。彼女のデビュー間もない頃の姿を見れるという意味で、ファンならとりあえず見て損のない作品だと思う。
[ 2009/11/09 00:31 ] ジャンル人間ドラマ | TB(0) | CM(0)

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