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50回目のファースト・キス

コメディ色を押し出した作風が好感触。
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(2008/06/25)
アダム・サンドラーロブ・シュナイダー

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「50回目のファースト・キス」(2004米)star4.gif
ジャンルロマンス・ジャンルコメディ
(あらすじ)
 ハワイの水族館で獣医として働くヘンリーはプレイボーイ。今まで散々観光客と付き合ってきたが、まだ本当の恋を見つられないでいた。ある日、カフェでルーシーという女性に出会い一目惚れする。二人は食事をして翌日の再会を約束して別れた。ところが、次の日再びカフェで会うとルーシーはヘンリーの事を全然覚えていなかった。実は、彼女は1年前の交通事故で短期記憶喪失障害という難病を抱えてしまっていたのだ。家族は彼女をそっとしてろうと毎日、事故の前日を繰り返していた。ヘンリーはルーシーを現実に向き合わせようと彼女に猛アタックを始める。
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(レビュー)
 1日しか記憶がもたない女性と心優しいプレイボーイのロマンスを、笑いとペーソスで綴った恋愛コメディ。

 短期記憶喪失障害をモティーフにした映画は昨今、題材にされることが多いが、気軽に見れるロマコメとして料理した所はさすがにハリウッドである。せっかく親密な仲になっても次の日には自分の存在を忘れ去られているヘンリーの姿は、悲劇というよりも喜劇のように描写されている。そもそもプレイボーイという設定なので、どんなに振られ続けても悲劇には写らないわけで、この計算されたキャラクターのコンステレイションは上手く出来ている。シリアスに描けば涙の感動ドラマに出来るだろうが、敢えてフランクに料理することで他のこの手の作品とのエンタテインメントの”気質”の違いを見せ付けている。

 個性的なサブキャラも笑いを支える大きな存在になっている。特に、ヘンリーの同僚のハイミスとルーシーの筋肉バカな弟。この二人に関しては大いに笑わせてもらった。また、ヘンリーの勤め先が水族館ということもあって、登場してくる動物達の演技(?)も良い味を出している。セイウチの起用は洒落ていて絶妙だった。

 基本的にはロマコメ路線で進むが、後半からドラマは喜劇色を薄めて徐々にウェット感を出していくようになる。トーンの切り替えは手際よく料理されており、不自然さ、嫌らしさは感じない。二人のロマンス成就を自然に見守る事が出来た。
 欲を言えば、ラストにもう一捻り欲しい気がした。これくらいあっけらかんに幕引きしてくれるとある程度割り切れるが、余韻を引くような〝味わい”も欲しい所である。

 ルーシー役のD・バリモア、ヘンリー役のA・サンドラーは共に好演している。
 また、陽光まばゆいハワイの景観は開放感に満ちていて◎。明快な作風にも良くマッチしている。

 ところで、同じ一日を繰り返すルーシーを見て、B・マーレイ主演の「恋はデジャ・ブ」(1993米)という作品を思い出した。あれは完全にファンタジーだったが、やはり本作のルーシー同様、B・マーレイは同じ一日を延々と繰り返すという話だった。意中の女性に猛アタックするが尽く失敗に終わる姿がなんとも情けなく同情の笑いを誘ったが、そこに人生観をしのばせたことで類まれな傑作になっている。今回はアタックされる方が一日を繰り返すというドラマになっていて、「恋はデジャ・ブ」の視点を逆転させたようなアイディアになっている。
[ 2009/12/19 01:07 ] ジャンルロマンス | TB(0) | CM(0)

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