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スミス都へ行く

良くも悪くもいかにもキャプラらしい作品。
スミス都へ行くスミス都へ行く
(2000/08/25)
ジェームス・スチュアートジーン・アーサー

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「スミス都へ行く」(1939米)星3
ジャンル社会派・ジャンル人間ドラマ
(あらすじ)
 故郷にダム建設工事を計画していた汚職議員ペインは、議会工作の手段として同郷のスミス氏を新任議員に担ぎ上げる。スミスは地元の少年警備団を指揮する愛国心溢れる青年で、絶大な人気を誇っていた。偶然にもペインが亡き父の親友だったこともあり、スミスはすっかり彼を信用する。早速、意気込んで国会に乗り込んだスミスだったが、マスコミから痛い洗礼を受ける。その影には女性秘書サンダースの策がはたらいていた。しかし、スミスは彼女を疑うことなく、少年キャンプ施設建設の夢を熱く語った。その純真な思いに胸打たれたサンダースは、心を入れ替えて一緒に法案作りに精を出す。ところが、それはペイン議員のダム建設法案と真っ向から対立するもので‥。
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(レビュー)
 汚職に立ち向かう熱血新人議員の姿を描いた社会派ヒューマンドラマ。

 監督はF・キャプラ。彼の作品はアメリカの良心・偉大なるアメリカを掲揚するものが多く、中には傑作と評される物も多い。アメリカ人がキャプラの描く理想像に襟を正すのはよく理解できる。ただ、その理想像は時に絵空事のように見えてきてしまうのも事実である。今回のように政治の腐敗を題材にしたドラマの場合、それが当たり前のように考えられている現代において、果たしてこの理想主義がどこまで普遍的なものとして通用するのか?疑問に思える。朴訥とした古きアメリカを郷愁の思いで見るのなら良いが、理想だけでは現実は語れない。正直、キャプラの作品では、同時代性を持った政治や風刺色のある作品よりも他の作品の方が好きである。

 この映画には二つの人物関係のドラマによって展開されている。一つはスミスとペインの師弟ドラマ。もう一つはスミスとサンダースの恋愛ドラマ。
 主となるのは師弟ドラマの方だが、個人的にはサンダースの変容を描く恋愛ドラマの方が面白く見れた。
 彼女は若くしてこの世界に入った才女である。しかし、政界のゴタゴタに辟易し、スミスを”ある罠”にはめて退職金代わりの報酬を貰ってさっさと辞職しようと考える。しかし、スミスの崇高な夢に共鳴し辞職を思いとどまる。いつしか彼女は彼を仕事上のパートナーとしてでなく異性の対象として見るようになっていく。当然そこには恋のライバルも登場してくるのだが、サンダースの苦悩を表したバーのシーンは印象に残った。それまでは”はすっぱ”な印象だった彼女が、ここでは少しだけ不憫で愛らしく見える。切ない女心に泣かされてしまった。
 一方の師弟関係のドラマはやや予定調和な展開だったが、ペインの複雑な心理に迫る部分は面白く見れた。政治家は多かれ少なかれこういった葛藤を持っているのだろう。ここを深く掘り下げていけば、また違ったテイストの骨太な社会派ドラマになっていたかもしれない。

 スミスを演じるのはJ・スチュアート。クライマックスの熱演が印象に残った。ここでのマスコミを利用した情報操作戦は過剰なまでに盛り上げられていて少しシラけるが、彼の熱演がそれをカバーしている。その演技から作品のメッセージも十分伝わってきた。欲を言えば、ラストはもう少し余韻が欲しかった‥。
[ 2009/12/29 00:35 ] ジャンル人間ドラマ | TB(0) | CM(0)

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