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いつか眠りにつく前に

美しい母娘のドラマ。
いつか眠りにつく前に [DVD]いつか眠りにつく前に [DVD]
(2008/07/25)
クレア・デインズヴァネッサ・レッドグレイヴ

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「いつか眠りにつく前に」(2007米独)星3
ジャンルロマンス・ジャンル人間ドラマ
(あらすじ)
 病床に伏す老女アンは二人の娘ニナとコニーが見守る中、人生の最期を迎えようとしていた。実は、彼女にはどうしても忘れられない思い出があった。それはハリスという恋人と過ごした幸せな日々だった---------今から40年前、新人歌手だったアンは親友ライラの結婚を祝うために式に出席した。そこでライラの弟バディを通じてハリスを紹介される。ハリスはライラの家に仕えるメイドの息子で、今は医者をしている。二人は一目会った時から恋に落ちた。ところが、この関係が周囲に思わぬ波紋を呼ぶ。
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(レビュー)
 病に伏す老女アンの過去の恋慕とそれを見守る二人の娘の人生を、巧みなカットバック構成で綴ったロマンス作品。

 40年前に遡るアンとハリスのロマンスは、彼女が見る夢、あるいは幻覚といったもので振り返られていく。単純な回想録にしなかったところに作り方の工夫が感じられた。少しファンタジックな要素が加わるところが面白い。
 ただ、肝心のロマンス自体はいささか食い足りない。一にも二にも、ハリスのキャラクター・タッチングの浅薄さが原因だと思う。確かにハンサムだし一定以上の社会的なステイタスを持った好青年だ。しかし、それは表面的な魅力に過ぎない。一夜のアバンチュールに落ちるならそれだけでもいいが、アンは40年もの間彼の思い出を引きずって生きてきたのである。ならば、アンがそれほどまでに思い続けるだけの魅力がハリスの人物像には欲しい。そこを見せるエピソードがあれば、アンのこの恋慕も俄然説得力を増しただろう。

 この過去編で一番興味深く見れたのは、むしろアンに片想いするバディの方だった。彼はハリスと違って冴えない男である。アルコール依存症で仕事もない。家族からも孤立している。しかし、彼がそんな風になったのには”ある理由”があったのだ。中盤でそれは意外な形で判明し、彼の心中を思うと実に切なくさせられた。ハリスよりもバディの方がよっぽど魅力的なキャラクターに思えた。

 物語はアンの過去編と対比する形で二人の娘ニナとコニーのドラマも紡がれていく。こちらは女性の幸せについて考えさせるような内容で、ある種ヒューマンドラマ的なテーマを持っている。
 姉のコニーは何不自由ない幸せな家庭を築きながら、バリバリに仕事をこなすキャリアウーマン。それに対して、妹のニナは片手間に仕事をしながら未婚の恋人と同棲している奔放な女性である。姉妹でありながら方や母親、方や未婚のフリーター。異なる人生を歩む二人は初めからそりが合わない。そして、姉に比べて不出来な自分を母アンは愛してくれているのか?というニナの不安に物語は迫っていくようになる。どうすれば、母に愛されるのか?どうすれば女としての幸せを掴む事が出来るのか?それがこの現代編のテーマになる。

 ラストは過去のアンの悲恋とニナのこの葛藤が上手く結びつけられ、見事にまとめられていると思った。やや感傷に流されやすい部分もあったが、母と娘の絆もしっかり描きこまれているし、女性の幸せとは?いう問いにもしっかりと答えてくれるナイス・エンディングである。やはりラストの美しい映画は見ていて気持ちが良い。
[ 2010/02/22 01:54 ] ジャンルロマンス | TB(0) | CM(0)

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