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崖の上のポニョ

宮崎駿の脳内イマジネーション?
崖の上のポニョ [DVD]崖の上のポニョ [DVD]
(2009/07/03)
不明

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「崖の上のポニョ」(2008日)星3
ジャンルアニメ・ジャンルファンタジー
(あらすじ)
 海辺の小さな町。5歳の少年宗介は、介護施設に勤める母と崖の一軒屋に暮らしている。ある日、宗介は浜辺で瓶に詰まった金魚を助けてやる。ポニョと名付けて可愛がり、ポニョも宗介の事が大好きになった。ところが、そこに海の魔術師フジモトが現れてポニョは海底深くの屋敷に連れ戻されてしまう。ポニョは人間の姿になって宗介に会いに戻ろうとするが‥。
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(レビュー)
 無垢な少年と人間になりたいと願う金魚の不思議な恋の物語。

 宮崎駿監督のイマジネーションが作り出したファンタジックな映像の数々が素晴らしい。特に、後半の海に沈んだ町の神秘的な美しさは白眉である。ただし、このファンタジーが一体誰の目線で描かれているのか、そこは今ひとつ判然としなかったが‥。

 波が魚に見えたり、ポニョが人面魚であったりするのは、宗介の目線で描かれた世界観なのだろう。しかし、介護施設のトキ婆さんもポニョを人面魚として見ていたし、宗介の母親は途中からポニョの事をまるで本当の娘のように自然と受け入れてしまっている。となると、この奇妙な世界観は、どうも宗介だけが見ているものではないような気もする。誰の目線で捉えた世界観なのか?視点の一貫性が無いため物語が入り込みにくくなっている。
 また、海の世界の出来事など、諸々の不思議な現象に一体どんな意味が込められているのか?想像の余地が広く取られているため解釈を迷わせる所もある。

 今作は基本的には「人魚姫」の物語であり、馴染み深いものであるのだが、こうしたややこしい作りのせいで、万人が素直に楽しめる作品とは良いがたい。昨今の宮崎駿の迷走振りは前作「ハウルの動く城」(2004日)あたりから顕著に感じ取られるのだが、またしても今回その印象を強く持ってしまった。

 ただ、一つだけ明確に伝わってきたメッセージがある。それは母性啓蒙というメッセージだ。
 本作には3人の母親が登場してくる。一人目は宗介の実母。彼女は宗介に下の名前で呼び捨てにされたり、愚痴を聞いてもらったり、母親というよりもやんちゃなお姉さんのようにキャラ付けされている。今時の母親という見方が出来る。
 二人目はポニョの母親である。終盤のキーマンとして観音様よろしく人類救済の象徴のように登場してくる。
 そして、三人目は中盤で登場するボートに乗った母親である。彼女は赤ん坊に授乳することで、極めて平均的な母親像を披露している。
 友達のような母親、世界を包み込むような大らかな愛の象徴としての母親、ごく平均的な母親。この物語における母親は大きく3つのヴァリエーションに分ける事が出来る。そして、こうした母親たちを登場させることは母親という存在感の大きさを表すことに他ならない。
 尚、対する父親はというと、これが不自然なほどドラマから除外されている。宗介の父親はストーリー上、ほとんど形骸的な扱いなっている。唯一あるとすればフジモトであるが、彼は悪役サイドの人間で言わば主人公の敵として存在している。これもストーリー上、排除されるべきキャラだろう。ここまでくると明らかに母性啓蒙の含みを持った作品である事が分かる。

 宮崎作品にはヒロインが活躍する映画が多い。少女から大人の女性に成長することで世界を救う‥といったドラマが繰り返し登場してくる。宮崎映画におけるヒロインは常に強くて崇高な立ち振る舞いを見せることで、その存在感を見る者に強く印象付け、時には主人公であるヒーローを食ってしまうことさえある。
 今回は3人の母親たちやポニョといった女性キャラの存在感がことさら強く感じられたが、これまでの宮崎作品の傾向を鑑みれば当然の成り行きとも言える。一部で宮崎駿はロリコンだ‥という人もいるが、敢えて言わせてもらうなら今作はロリコン映画であると同時に母親映画でもある。

 作画面ではキャラクターの所作が愛らしく描かれており、細微にわたるこだわりが感じられ、それがアニメーション特有のカタルシスを上手く生んでいると思った。デフォルメされた動きが自然なアクションの流れの中に巧みに組み込まれているのは、宮崎アニメの真骨頂である。特に、中盤の波乗りポニョはいかにも宮崎アニメらしい表現で痛快である。

 声優陣については多少不満が残った。やはりプロの声優をきちんと使うべきではないかと思う。玄人の中に混じるとどうしても浮いてしまう。
[ 2010/06/12 01:17 ] ジャンルアニメ | TB(0) | CM(3)

おはようございます、ありのさん。
この作品もスタジオジブリの最近の成功作の一つとあげられるのですが、その出演者は所ジョージさん、(7月10日に公開予定のdisney/pixarのフルCG3D映画「トイ・ストーリー3」でバズ・ライトイヤーの吹き替えの声を担当。)山口智子さん、長嶋一茂さん、天海祐希さんらが出演していました。最近の映画では、「アニメの声の出演と外国映画(海外テレビドラマ作品)の吹き替え」で「作品の宣伝と観客動員とDVD売り上げと視聴率」狙いで「有名タレント(例大泉洋さん(北海道出身で「水曜どうでしょう」や鈴井貴之監督作品の映画(主な作品「銀のエンゼル(2004)」、「river(2003)」)や演劇集団TEAM-NACSのメンバーとしておなじみ。)彼自身もアニメ作品の声優として出演。(主な代表作品「茄子~アンダルシアの夏」、「ブレイブストーリー」)を起用してるそうですが、僕から見たら「プロの声優」さんの仕事を奪いかねない自体になってしまうかもしれない。これでは「プロ野球(Jリーグ)」の公式戦の始球式タレントを起用するのと同じだと思う。今年、「借りぐらしのアリエッティ」が公開されるのですがどんな人達が出演するのが凄く気になる。「出演者」が作品の運命と観客動員を決めてしまうから怖いですね。
[ 2010/06/13 09:02 ] [ 編集 ]

最近は洋画も吹き替え上映が多くなり、本業の声優さんではなくてタレントやお笑い芸人等が起用されることもありますね。話題づくりの一環としてはいいのかもしれませんが、物議を醸すこともしばしばあるようです。
意外に合っていたというケースもありますが、そういうのはごく僅かのような気がします。
”声”は作品を表現する上で重要な部分です。それ如何によっては評価もかなり違ってきてしまいます。疎かにしないで欲しいというのが正直な思いです。
[ 2010/06/16 01:49 ] [ 編集 ]

今晩は!ありのさんへ、レスありがとうございますそしてWEB拍手の方にも書き込みしたのですが、昨日(7月4日日曜日)は、「借りぐらしのアリエッティ試写会(講談社雑誌合同主催。)」を見に行きました。僕にとって初めて見る「スタジオジブリ制作長編アニメ作品」なので凄くドキドキしながら見ました。気になる声の出演者が、アリエッティが志田未来さん、翔君が神木隆之介さん、他にも三浦友和さん、大竹しのぶさん、竹下景子さん、樹木希林さん、藤原竜也さんが出演しています。それからセシル・コルベルさんの歌う主題歌「Arrietty's Song」も凄く良かったです。全国劇場公開は7月17日です。早く映画館に行ってこの作品を見てみたいです。
[ 2010/07/05 23:23 ] [ 編集 ]

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