突っ込みどころ満載で美味しくいただきましたw
「悪夢の銀河鉄道」(1984米)
ジャンルホラー
(あらすじ) 銀河鉄道に便乗する神と悪魔が、人間の魂を取り合いながら3つのストーリーを目撃していく。
1つ目は、新婚初夜に自動車事故で妻を失った男の話。救出された彼は恐るべき秘密を知る事になる。
2つ目はポルノ女優を巡って死のゲームにのめり込んでいく男たちの話。
3つ目はアンチ・キリストの夫を持つ女医クレアの話。現代に蘇った悪魔と対決していく。
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(レビュー) シュールで支離滅裂な展開を見せるオムニバス・ホラー作品。
神と悪魔は宇宙を飛ぶ銀河鉄道に乗りながら、人間の魂をどちらが貰うか選別している。その隣ではロックバンドが陽気な歌を歌っている。全くもって理解不能な設定だが、そこに挿入される3つのエピソードは更に輪をかけてよく分からない話だ。
1話目は展開が超高速な上に登場人物が雑然としている。いつの間にか登場していつの間にか死んでいくという適当さ‥。クライマックスは悪趣味な残虐シーンのオンパレードで、尚且つオチも投げっぱなしだ。
2話目はナレーションが大活躍する(笑)。これまた超高速展開。ところが、いよいよクライマックスという時に突然終わってしまい、結末は神が取ってつけたように説明する。伏線も投げっぱなしだ。ただ、ここに登場する死のゲームはアイディアとしては中々面白いものがあった。
3話目は前2編より更に入り組んだドラマで窮屈な感じを受ける。オカルトチックな雰囲気は良いのだが、時々出てくる魔界のモンスターが全てをぶち壊している。チープなクレイアニメで表現されるのだが、何故か人間までもが粘土で作られたキャラクターで表現される。しかも、皆5頭身なので違和感ありまくりである。普通は合成するのだが、何故にこんな手の込んだ事をする必要があったのか?
ロックバンドは各挿話のインターバルとして登場してくる。おそらくミュージカル要員なのだろうが、ストーリー的には全く関係ない。
そもそも神と悪魔がテーブルを挟んで対峙している時点で、どう見たって電波系な映画である。内容もとにかくいい加減だ。しかし、所々に不思議な面白さを感じるのも確かで、突っ込みを入れながら見るバカ映画としては申し分ない。
後で知ったが、この映画は3本のホラー映画を無理やり編集してでっち上げた作品だそうである。しかも、そのうちの1本は未完成の作品というから酷いものである。おそらく2話目がそうなのだろう。どうりで話が急に飛んだり、オチがなかったりするはずである。