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スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師

バートン節とジョニデの魅力を堪能。
スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師 特別版 (2枚組)スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師 特別版 (2枚組)
(2008/06/11)
ジョニー・デップヘレナ・ボナム=カーター

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「スウィーニー・トッド フリート街の悪夢の理髪師」(2007米)星3
ジャンルサスペンス・ジャンル音楽
(あらすじ)
 19世紀のロンドン。かつて理髪師として腕を鳴らしたベンジャミン・バーカーが、故郷フリート街にやって来る。彼は愛する家族を奪ったターピン判事に復讐を果たそうとしてこの地に戻ってきたのだ。ロンドン一まずいと評判のパイ屋の女主人ラベットの計らいで、ベンジャミンはスウィーニー・トッドと名前を変えて理髪店を構える。そこでタービンが来るのを待つのだが‥。
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(レビュー)
 有名な怪奇小説の舞台劇「スウィーニー・トッド」を映画化した作品。妻子を奪われ流刑になった男の復讐が舞台同様、ミュージカル劇として再現されている。

 監督はT・バートン。ゴシックでダークな映像美が全編に渡って堪能できる。スウィーニー・トッドを演じるのはバートン作品の常連J・デップ。彼の造形も申し分ない。デップはどんなキャラクターでも自分のカラーに染めてしまう類まれな才能を持った俳優だと思う。今回のトッドは単なるおどろおどろしい血生臭い連続殺人鬼ではない。悲劇的な過去を背負った哀愁の男であり、体制に抗うアンチヒーローでもある。二人がコンビを組んだ記念碑的作品「シザーハンズ」(1990)を髣髴とさせるような、そんな魅力的なキャラクターに仕立て上げられている。

 また、狂言回しラベット夫人の存在も忘れ難い。彼女は本作の鍵を握る人物と言って良い。トッドに密かな想いを寄せながら彼の復讐劇をサポートしていく様子は、報われない恋だと分かるだけに余計切なく写る。このメロドラマはラストで悲劇的な結末を迎えるのだが、これには何ともやりきれない思いにさせられた。

 船乗りアンソニーとジョアナの若いロマンスも、事件の背景で上手く機能していた。ただ、こちらはあくまで本題を盛り上げるための補完的な意味合いしか持たされていない。欲を言えば、彼等のその後もフォローして欲しかった気もする。ドラマの余韻作りとして利用すれば悪くなかったように思うが‥。

 全体のコンセプトはよく出来ているし、バートン&デップが作り出したおどろおどろしい独特の世界観も非常に魅力的だった。正直、このコンビで作られた作品では久々のヒットではないだろうか。ただし、一つだけ重大な不満を除いてではあるが。

 問題は肝心のミュージカルシーンである。デップを初めキャストは全員本人が歌っている。これがお世辞にも上手いとは言えない。吹き替えという手もあっただろうが、最近のミュージカル映画では余り流行らない傾向にある。デップの他はヘレナ・ボナム・カーター、A・リックマン等。T・スポールはシェイクスピアの恋愛劇「恋の骨折り損」(1999英)に出演していたが、決して上手いとは思わなかった。このキャストを見て余り期待出来そうになかったのだが、実際に見てみるとその通りになってしまった。本職ではないのだからそのあたりは差し引いて見るべき、という意見もあろうが、ならばせめてそれを意識させないような演出面の工夫は欲しいところである。これがコメディなら笑って許せたかもしれないが、本作はトラジディである。どうにも受け付け難いものがあった。
[ 2010/07/02 01:54 ] ジャンルサスペンス | TB(0) | CM(0)

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