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ハングオーバー!消えた花ムコと史上最悪の二日酔い

エンドクレジットまでタップリあんこが詰まった痛快ドタバタコメディ!
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「ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い」(2009米)星3
ジャンルコメディ・ジャンルサスペンス
(あらすじ)
 結婚式を控えたダグは独身最後のパーティーを楽しもうと、友人フィルとステュ、花嫁の弟アランとラスベガスへ繰り出す。高級ホテルのスウィートを取り、屋上で祝杯を上げ、いよいよカジノに乗り込んだ。明けて翌朝----彼等がホテルで目を覚ますと、部屋はすっかり荒れ果てていた。トイレには何故か虎がいて、クローゼットには赤ん坊がいた。挙句の果てに肝心のダグの姿が見えない。二日酔いで昨晩の事をまったく覚えていない彼等は、ダグを探そうとするのだが‥。
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(レビュー)
 酒に酔って羽目を外した良い年した男たちが、記憶を手繰り寄せながら行方不明になった親友である花婿を見つけ出すまでを、下品でおバカな笑いで綴ったコメディ。”酒は飲んでも飲まれるな”という言葉があるが、本作は正にその教訓を含んでいるかのような作品で、きっと酒で痛い目を見た経験のある人には身につまされるかも‥?

 アメリカのコメディ映画は、日本ではヒットしないというジンクスがあり、向こうでは大ヒットを飛ばしてもビデオ・スルーされることが多い。本作はコメディジャンル全米歴代1位という偉業を成し遂げたにも関わらず、公開未定だった。それが一部の人達の尽力のおかげでどうにか劇場公開に漕ぎ着けた。実際、見てみるとそれも納得の出来である。失礼ながら、この手のバカ映画はとりあえず笑えればOK的な考えで見るが、ドラマはよく考えられているしクオリティも中々高い。

 ありえない場所に虎がいたり、心当たりの無い赤ん坊を抱えることになったり、見た目は突拍子も無い不条理劇だが、これらは失われた記憶を手繰り寄せていくという計算の元で作られており、ミステリー映画のようなオチと伏線の接合がきちんとはかられている。思い出されるのが「ブラックアウト」(1997米)という作品である。あれもやはりドラッグと酒に溺れた主人公が、一夜の記憶を取り戻していくという作品だった。とんでもない痴態を後になって知る‥という、実にいたたまれないオチだったが、本作はその痴態が”笑える”というところで完全にコメディに特化している。誰も死なないし、悪者は悪者として限られた中できちんと不幸になるし、いたって平和に見れるところが良い。現実には他人の酔った痴態ほど見苦しいものは無いが、そこは映画なので笑い飛ばす‥くらいな気持ちで見るのがベストだろう。つまり、それくらい広い気持ち見てあげたほうが良いという事だ。

 そして、単に笑えるだけではなく、少しだけチクリと刺さってくるメッセージも感じられた。
 ラストの方で、フィルがダグの結婚を少しばかり揶揄するセリフを吐く。他のシーンでも、結婚に関して彼は悲観的な物言いをする。彼には安定した職と愛する妻子がいる。一見すると家庭円満に写るが、器用な彼は目に見えないところで色々と苦労しているに違いない。だからこそ、彼の結婚に対する悲観論はリアルなものに聞こえてくる。家庭に縛られたらこんなバカ騒ぎは益々出来なくなってしまうぞ‥という警告、あるいは幾ばくかの寂しさ。それが、ラストの方のこの言葉から伺える。裏を返せば、男としてはちょっとだけ反抗してみたい‥という本音とも取れる。こう考えると、彼等のこのバカ騒ぎはどこか愛しくさえ見える。

 ちなみに、一番笑ったのは、リトル・ウェデングでのエピソードだった。ヘザー・グレアムを久々に見たが、年を取ったとはいえやはりキュートである。彼女の別れのシーンにはしみじみとさせられた。逆に、警察描写は少しやり過ぎな感じがしなくもない。公権力を悪辣と描くことに異論はないが、過剰な暴力に多少の引っ掛かりを覚えた。
[ 2010/08/01 02:51 ] ジャンルコメディ | TB(0) | CM(0)

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