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イン・ハー・シューズ

姉妹のギャップを面白く描いている。
イン・ハー・シューズ [DVD]イン・ハー・シューズ [DVD]
(2006/04/07)
キャメロン・ディアストニ・コレット

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「イン・ハー・シューズ」(2005米)星3
ジャンル人間ドラマ
(あらすじ)
 弁護士をしている地味な姉ローズと、自由奔放な暮らしを送る美人な妹マギー。彼女等は性格も見かけも異なる対照的な姉妹である。ローズは上司と恋仲になり幸せを掴む。一方のマギーは酔っ払って実家を追い出されてしまう。住む場所を無くした彼女はローズの家を訪ね、ローズは仕方なく彼女を部屋に住まわせることにした。しかし、マギーの自堕落な振る舞いの数々がローズを怒らせ、結局彼女は再び住む場所を失ってしまう。マギーは以前実家の書棚で見つけた祖母からの手紙を思い出し、そこに書かれていた住所を訪ねる。
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(レビュー)
 水と油の関係にある姉妹の成長と絆を描いた女性ドラマ。

 前半は、真面目でお堅い姉ローズと奔放でだらしない妹マギー。二人のギャップをシリアスとコメディの絶妙なバランスで描いて見せている。
 ローズとマギーは一言で言ってしまえば、「実」と「美」に分け隔てられるキャラクターだと思う。「実」にしか興味の対象がないローズが「美」の象徴であるマギーに嫉妬と対抗心を燃やしていくのは、女性的な思考をよく捉えていると思った。男兄弟ではこうし考えは起こらないだろう。女性ならではという意味で面白い。

 ローズの家に居候するマギーだったが、生活習慣、思考の違いから二人はすぐに決別する。ここから映画は夫々に自己を見つめなおすドラマになっていく。キャリアだけを人生の目標に掲げてきたローズは女性らしさ、「美」を磨くようになり、派手な暮らしを送ってきたマギーは「中味」つまり「実」を磨くようになっていく。夫々に足りなかったものを追い求めていくドラマは中々見応えがあった。

 ただ、どうだろう‥。互いの生き方を認め合い、夫々の人間的成長を擁していく方向性は悪く無いのだが、この映画はその部分にかなり多くの時間を割いている。このドラマのポイントとなるのは、マギーの”あるハンデ”の克服だ。ここは確かに感動的で、ローズに対する愛も十分感じられ泣かされた。しかし、そこに行くまでの展開が水っぽい。
 例えば、二人の間に立つキーマン・祖母のロマンスのエピソードが描かれているが、これは本来付属的なエピソードに過ぎない。メインのテーマを語る上で、こうした不純物が必要以上に詰め込まれると映画は冗漫に感じられてしまう。

 むしろ、祖母のエピソードを広げるよりも、母親に関するエピソードの方がテーマを掘り下げる上では重要であり、そこに着目したドラマがもっとあっても良かったような気がする。母に関する逸話は所々に匂わせるものの、中々本題に入っていこうとしない。そのため度々肩透かしを食らわされ、見ていて多少イライラしてしまった。

 キャストでは、祖母役を演じたS・マクレーンの味のある演技が中々良かった。
[ 2010/08/13 15:33 ] ジャンル人間ドラマ | TB(0) | CM(0)

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