アメリカNASAのアポロ計画を紹介したドキュメンタリー映画。
「ザ・ムーン」(2007米)
ジャンルドキュメンタリー・ジャンルSF
(あらすじ) 当時の関係者と貴重な記録映像から、世界初の月面着陸を成し遂げたアポロ計画の舞台裏を描いていく。
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(レビュー) アポロ計画は1961年から1972年にかけて、アメリカが行った宇宙開発計画である。当時は冷戦真っ只中ということもあり、ソ連の宇宙開発に対抗する形でプロジェクトが進められていった。計17回のミッションが実行され、そのうち6回月面着陸に成功している。
本作では主に月の周回起動に乗せたアポロ8号、初の月面着陸に成功した11号、そしてT・ハンクス主演で映画にもなったアポロ13号について紹介されている。特に、1969年7月20日のアポロ11号のミッションは、映画のクライマックスとしてフィーチャーされている。一般では中々見れないレアな映像を見れるという意味で、貴重な作品になっていると思う。また、着陸の瞬間を固唾を呑んで見守る世界中の人々の姿も登場してくる。当時の感動がよく伝わってきた。
ただし、ラストのメッセージをナレーションとして語らせてしまったのは、蛇足という気がしなくもない。環境破壊や戦争を憂うことで人類愛、平和を唱えるのは、本作が持つ本来のテーマとはまた別物である。仮にそういったメッセージが製作サイドの狙いとしてあったとしても、啓蒙するべきではないだろう。これらは観客個人に考えさせるべき問題であって、月から捉えた青く美しい地球を見れば、それだけで十分伝わるはずである。