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ニュー・ワールド

いわゆる“ポカホンタス”。所々の映像は良いが‥。
ニュー・ワールド コレクターズ・エディション [DVD]ニュー・ワールド コレクターズ・エディション [DVD]
(2006/09/28)
コリン・ファレル、クリスチャン・ベール 他

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「ニュー・ワールド」(2005米)hoshi2.gif
ジャンルロマンス・ジャンルアクション
(あらすじ)
 1607年、イギリスの入植隊がアメリカ大陸に辿り着く。一向は海岸沿いにキャンプをはり、先住民からの攻撃に備えることにした。その一方で、勇猛果敢なスミス大尉が先住民との交渉役に任命される。スミスは早速部下を引き連れてジャングルの奥地へ入って行った。しかし、先住民の罠にかかり捕虜になってしまう。死刑にされそうになったところを王の娘ポカホンタスに救われ、二人は交流を深めていくようになる。
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(レビュー)
 アメリカ建国の神話を壮大なスケールで綴ったロマンス作品。

 監督・脚本は寡作な作家で知られる巨匠T・マリック。二つの世界に分断された男女のロマンスを軸に、戦いを止められない人間の“業”を独特の詩的演出で見せていく。いかにもマリックらしい映像叙事詩になっている。

 確かに美しい自然風景には魅了されるが、過去の作品と比べてしまうとどうだろう‥?イマジネーションの広げ方がドラマから遊離しすぎているような感じを受けた。この世のものとは思えぬほど神秘的な映像。そこに登場人物達のモノローグが被さるという、お馴染みのマリック演出だが、今回は悠然さに欠け、不要にイメージショットの横溢が目立つ。
 同監督の作品では「天国の日々」(1978米)こそ至宝の一編と呼ぶに相応しい映像抒情詩だと個人的には思っている。現に彼は「天国の日々」を越える作品を撮れない所に、作家としての残酷な運命を背負っている人物で、こうして10年に1本のペースで新作を撮るたびに比較されてしまうのは、気の毒と言えば気の毒である。
 とはいえ、新作を待ち望むファンは確実にいるわけで、その期待に応えて欲しい‥というのが本音である。

 ドラマは引き裂かれる運命にある男女の悲恋をシンプルに紡いだものである。特段目新しさが無い分、安定したドラマと言えるが、正直な所今ひとつ力強さは感じられなかった。映像世界に目が奪われてしまうので、物語が画面に埋没してしまうのが原因だ。先述のように、今回は映像と物語が余り噛み合っていないため、単なるイメージ映像の垂れ流し‥という風に感じなくも無い。

 また、物語の視座にも原因はあろう。前半はスミスの視座、後半はポカホンタスの視座でドラマが語られている。後半部分はポカホンタスのドラマばかりで、スミスのドラマがほとんどフォローされていない。離れ離れになってしまった彼のポカホンタスへの愛、つまり内的なフリクションがスルーされてしまっているため、悲恋のドラマチックさが生まれにくい。見ているこちらとしては、何となく”はぐらかされて”しまった‥そんな印象になってしまう。極めつけはラストにかけてのオチだろう。どうしても唐突に思えてしまった。

 スミス役はC・ファレル。抑揚を押し殺した演技で深みを出そうとしているが、先に述べたように後半はほとんど登場する機会がないので、全体的に印象が薄くなってしまった。ポカホンタス役は新進のドイツ人女優ということである。先住民としてビジュアル面の造形は悪くはないが、演技のポテンシャンルについては中々計り知れない。たゆたうようなマリック演出の中では演技力云々と言うものはかき消されてしまう。
[ 2011/01/13 02:15 ] ジャンルロマンス | TB(0) | CM(0)

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