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大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン

子供抜きの異色の怪獣映画。
大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン  デジタル・リマスター版 [DVD]大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン デジタル・リマスター版 [DVD]
(2010/07/23)
本郷功次郎、江波杏子 他

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「大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン」(1966日)hoshi2.gif
ジャンル特撮・ジャンルアクション
(あらすじ)
 人類との戦いに敗れたガメラは、ロケットに乗せられて宇宙へ追放された。しかし、隕石と衝突してガメラは再び地球に戻ってくる。黒部ダムを破壊し電気エネルギーを吸収するとガメラはどこかに飛び去っていった。一方、平田は戦時中に兄が隠したというオパールを求めて、仲間と共に南洋の島に上陸する。原住民の警告を無視して入った洞窟で、彼等はついにオパールを見つけた。しかし、仲間の一人小野寺の裏切りによって平田は負傷し置き去りにされてしまう。実は、そのオパールは怪獣バルゴンの卵だった。
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(レビュー)
 大映製作の怪獣映画「大怪獣ガメラ」(1965日)の続編。ガメラとバルゴン、人類の三つ巴の戦いが描かれる。

 後に「ガメラ」シリーズは子供向けにシフトしていくが、本作は登場人物が大人だけという大変珍しい作品で、人間の欲心を痛烈に皮肉ったストーリーを含め、製作サイドの狙いは完全に大人に特化している。ガメラは人類の味方という設定でなく、今回のゲスト怪獣バルゴン同様、悪役として登場してくる。

 尚、子供向けに傾倒していったのは東宝の「ゴジラ」シリーズも同様である。前年製作の「怪獣大戦争」(1965日)でゴジラが“シェー!”を披露していることは余りにも有名だ。そんな中で作られた本作。当時の怪獣映画ファンの子供達からどう受け止められたのか興味深い。おそらくかなり異色に映ったのではないだろうか。

 特撮シーンの見所はいくつかある。大阪城をバックにしたガメラとバルゴンの戦いは、ワイドスクリーンを活かしたスケール感溢れる映像で迫力があった。また、冒頭の黒部ダム決壊の特撮シーンも良かった。バルゴンの武器は長い舌先から出す冷凍液である。火を噴くガメラとのコントラストを効かせた所にアイディアの妙が感じられる。

 ドラマ的には、原住民の娘カレンが提言するダイヤモンド作戦を描くあたりから、途端にリアリティを失ってしまう。その後に登場する秘密兵器も地味且つご都合主義だし、後半はどうしても息切れ感が漂う。見応えがあったのは前半のみで後半の失速が惜しまれた。
[ 2011/04/07 01:29 ] ジャンル特撮 | TB(0) | CM(0)

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