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特攻大作戦

ドキッ!男だらけの爆発大会!!
特攻大作戦 [DVD]特攻大作戦 [DVD]
(2000/11/23)
リー・マーヴィン、アーネスト・ボーグナイン 他

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「特攻大作戦」(1967米)星3
ジャンル戦争・ジャンルアクション
(あらすじ)
 第二次世界大戦の最中、ライズマン少佐はアメリカ軍の中では無頼漢として有名だった。そんな彼に特別任務が下される。それは12人の囚人を率いてドイツ軍の高官が集まる建物を奇襲せよという命令だった。早速、選ばれた12名を訓練するライズマンだったが、いずれ劣らぬ荒くれ者ばかりである。中々一筋縄ではいかなかった。しかし、彼のカリスマ的な指導力によって部隊は徐々に一つにまとまっていく。最初は期待していなかった上層部もライズマンの働きに一目置くようになる。それを面白く思わなかったのが、彼と犬猿の仲にあるブリード大佐だった。二人は自分達の部隊を模擬演習で戦わせることになる。
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(レビュー)
 元囚人達によって組織された特殊部隊の戦いを、シニカルなユーモアと豪快な戦闘シーンで綴った戦争映画。

 監督は“漢”の映画を撮らせたら右に出るものがいないR・アルドリッチ。正に彼の面目躍如と言った感じの娯楽作に仕上がっている。難しい事を考えず、ひたすら剛直な演出に酔いしれながら見るべき作品だ。

 キャストも豪華で見応えがある。ライズマンを演じるL・マーヴィンを筆頭に、A・ボーグナイン、C・ブロンソン、J・カサヴェテス、D・サザーランド、T・サヴァラス、J・ケネディ等、癖のある個性派俳優達が揃っている。中でも、J・カサヴェテス演じる反抗的なチンピラ軍人フランコ、T・サヴァラス演じるサイコパスな教条主義者マゴットは面白いキャラクターだった。いずれも要所で重要な働きを見せている。

 一癖も二癖もあるワケあり連中を一つにまとめるL・マーヴィンの男臭さも実に良い。映画前半は、鬼教官よろしく彼がいかにしてこの荒くれ者たちを手なずけていくか‥そこが描かれている。殴り合いの喧嘩あり、緊迫した睨み合いあり。男の意地とプライドの衝突が画面に浩々と繰り広げられ、まるで学園ドラマにおける教師と生徒の師弟ドラマのようだ。

 また、手に汗握る緊張感で描かれるクライマックスシーンも面白く見れた。彼らは最初から生きて帰れる保証が無いことを承知でこの作戦に参加している。刑務所にいても死刑になる身‥。ならば、最後に大きな花火を打ち上げようじゃないか!そんな戦う男のダンディズムがコッテリと再現されている。

 普通ここまで絶望の淵に立たされたらひたすら暗い話になりそうだが、本作には全く悲愴感が感じられない。随所に笑いが演出され、全体的にコメディライクな作りになっている。戦争をゲームのように軽く見せてしまっている所に多少引っ掛かるが、そこはやはりアルドリッチ‥ということで、純粋にアクションシーンのハッタリを楽しむべきだろう。

 難は約2時間半に及ぶ長さだろうか。ストーリーは大雑把に3つのパートに分ける事が出来る。
 まず、Aパートは訓練シーン。Bパートは宿敵ブリードとの対立。Cパートが作戦シーンとなる。このうちBパートはドラマ的に余り意味がないように思えた。ライズマン対ブリードの確執の中に、反エリート主義、愚連隊の雑草魂を描くというのは、いかにもアルドリッチらしくて良いと思うのだが、これがあることで展開に躓くのも事実だ。見所となるCパートに全てのテンションを集中させた方が、むしろ構成的にはスッキリしたのではないだろうか。しかも、ここでの模擬演習が後の実戦にフィードバックされるわけでもない。そのため余り意味のないものに見えてしまった。仮に対ブリードのドラマを描くのであれば、ライズマンとの1対1の勝負を描いてくれた方が、余程このパートの存在意義は明確になるし、コンパクトにまとまる事でクライマックスへの繋ぎも流麗になったと思う。この辺りの構成には難ありと感じた。
[ 2011/05/21 01:06 ] ジャンル戦争 | TB(0) | CM(0)

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