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映画ありのまま

こんにちはorはじめまして、ありのと申します。 ここは見た映画について気ままにレビューを垂れ流すブログです。

ブッシュ

2011.07.31(23:14)
ジョージ・W・ブッシュの半生を描いた伝記ドラマ
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ジョシュ・ブローリン

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「ブッシュ」(2008米)星3
ジャンル人間ドラマ・ジャンル社会派
(あらすじ)
 1966年、ジョージ・W・ブッシュは名門エール大学に在籍していた。父は下院議員をしており、そんな父に反抗するかのようにブッシュは喧嘩と女遊びに明け暮れる。やがて、仕事を転々としながら念願のハーバード大学に入学する。しかし、そこでも放蕩生活をやめられず、父ブッシュの期待は次男ジェブの方に向けられていく。1977年、ブッシュは突然政界入りを目指す。翌年のテキサス州下院議員選に出馬し惜敗を喫したが、妻の助言もあり再選に挑んだ。その後、父ブッシュが大統領選に出馬することになり彼の運命は大きく変化していく。
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(レビュー)
 アメリカ大統領ジョージ・W・ブッシュの半生を描いた伝記映画。

 大量破壊兵器を理由に始めたイラク戦争は、彼の政治家としての最大の汚点なのだと思う。多数の死者を出しながら大量破壊兵器は見つからず、フセイン逮捕でお茶を濁したが、未だにテロの驚異は無くなっていない。何故ジョージ・W・ブッシュことWは戦争を始めてしまったのか?そして、何故過ちを認めることができなかったのか?それがこの映画の後半部分で語られているいる。かなり説得力をもった描かれ方をしていて、フィクションという次元で片づけられないような一定のリアリティが感じられた。

 一方で、映画前半ではWが大統領になるまでの波乱万丈の立志が描かれている。青年期の彼は政治家の父の七光りのお零れにあずかる不肖の息子だった。酒や女遊びに明け暮れ自堕落な生活を送っている。そんな彼がやがて国を背負う大統領の座に就いてしまうわけであるから、アメリカという国は本当に悲劇的な国である。元々政治的信念を持っておらず、ただ父に対する反抗心だけが彼を政界の道へ歩ませた。国の指導者という役割を背負わせたことは果たして正しい選択だったのかどうか?おそらくこの映画を見た多くの人は疑問を抱くだろう。映画は終始、反Wの姿勢を貫いている。

 監督は何かと物議を醸す作品でお馴染みのO・ストーン。彼はこれまでに「JFK」(1991米)「ニクソン」(1995米)といった過去の歴代大統領の素顔に迫る社会派的な作品を撮ってきた。その流れから言って、今回の企画に意欲を持って臨んだことは想像に難くない。この反Wという姿勢は彼の作家としての告発なのだろう。
 そして、ストーン監督はWを父の影から逃れられなかったコンプレックスの塊のように描き、徹底して卑小な男として造形している。政治を舞台にした社会派作品であるが、Wの苦悩に父子の確執を落とし込んだところに人間ドラマ的な厚みも感じられ歯ごたえのある鑑賞観も得られた。

 ところで、ここまでWをバカの能無しみたいに描くとは、この映画大したものである。何しろ本作が製作された時には、まだWは現職の大統領だった。言論の自由を規制する風潮がある中で、こうしたダイレクトな作品を作り上げたスタッフの勇気には拍手を送りたい。

 Wを演じたJ・ブローリンのなりきり演技も見事だった。チェイニー副大統領、ライス補佐官等、他のキャストも微妙に本人に似ていて面白い。チェイニーが石油獲得を目論んだ作戦戦略を述べるシーンは、外見が似ているせいで妙にリアリティが感じられた。そして、イラクに大量破壊兵器が無かった事が分かって落ち込む一同の姿のなんと無様なことか‥。なんだかソックリさん大集合の政治ショーを見せられているようで笑えてしまう。

 ただ、例の大統領選における票集計の不審な点、同時多発テロ事件に関する謎といった辺りには一切触れられておらず、本作でWの全てが語られているわけではない。また、下院議員から大統領になるまでの経緯も省略されてしまっており、彼の政治家としての働きぶりが完全に削ぎ落とされているところに、Wのマイナス面しか描いていないではないか‥という批判を浴びせられる可能性もあるだろう。どうしても反Wという側面だけが突出してしまうため、賛否が出てきそうな作りになってしまっている。

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