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アイアンマン

男の子はいつまでたってもヒーローに憧れるものなのだ。
アイアンマン(1枚組) [DVD]アイアンマン(1枚組) [DVD]
(2010/12/22)
ロバート・ダウニーJr.、テレンス・ハワード 他

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「アイアンマン」(2008米)星3
ジャンルアクション・ジャンルSF
(あらすじ)
 アメリカの巨大軍事企業の社長トニー・スタークは、新兵器の実験でアフガニスタンへ行く。実験は成功するが、その直後テロリスト集団に襲われ拉致される。瀕死の重傷を負ったトニーはどうにか一命を取り留め、そこで新兵器の開発を強要された。しかし、彼はテロリストの言いなりになることを良しとせず、密かに作り上げたパワードスーツを装着して脱出した。帰国後、トニーは戦争の醜さを思い知り兵器の開発をやめる事を宣言する。ところが、それをトニーの片腕、狡猾な重役オバディアンが邪魔をする。
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(レビュー)
 マーベル・コミック「アイアンマン」の実写映画化作品。

 物語や設定はかなりユルユルだが、見所はいくつかある。一つはトニーのキャラクター、もう一つはトニーと秘書ペッパーとのロマンスである。

 まず、トニーのキャラクターであるが、こちらはアメコミ・ヒーローの中ではかなり異色な設定になっている。軍事企業の社長という、本来ならヒーローの敵として存在してもおかしくないような人物で、しかも毎晩のように女をはべらして喜んでいるスケベオヤヂである。富と名声を手にした放蕩オヤヂで、こんなヤツがスーパーヒーローになるなんて‥という、このギャップが面白い。

 演じるのはロバート・ダウニー・Jr.。プライベートでは薬物中毒で矯正施設通いを繰り返し、一時期は完全にシーンから離れていた。それが徐々に俳優業を再開し、本作のヒットによって見事に檜舞台にカムバックしてきた感がある。同年に製作された「トロピック・サンダー/史上最低の作戦」(2008米)の濃ゆい演技も忘れがたいが、本作の演技もかつての荒んだ生活を完全に払拭したような、そんな勢いが感じられた。

 特に、アイアンマン・スーツを装着して嬉々として空を飛ぶシーンのはっちゃけ振りは、イイ年したオヤヂが何をやっているのだ‥というバカバカしさと、やはり男はいくら年をとっても根本的に力を持ったヒーローに憧れるものなのだ‥という微笑ましさが入り混じり、この稀代の主人公に妙なシンパシーを覚えてしまう。

 また、天才的なエンジニアでもあるトニーは、一人でアイアンマン・スーツを作り上げてしまうのだが、その過程をこの映画は丁寧に描写している。退職したおっさんが若い頃に夢中になったプラモデル作りをしているような、そんなワクワク感がこみ上げてくる。完成したプラモデルを見て(この場合はスーツを着てだが‥)、一人悦に入る表情は、前半のいけ好かないイメージがどこかに吹き飛んでしまい、そこにキャラクターに対する愛着感も湧いてくる。

 そして、もう一つの見所である、秘書ペッパーとのロマンスだが、こちらはかすかなペーソスを持って描かれている。カレンダーモデルを毎月取っ替え引っ替えしているくらいなので、女には不自由しないトニーだが、実際には一夜のアバンチュールで本当は誰とも恋をしたことがない。いつも心は空虚で本当の自分を曝け出せる相手がいないのだ。そんな孤独感がいつも傍にいる秘書のペッパーによって少しだけ癒されていく。
 彼女との距離が決定的に近づく中盤のパーティーシーンには、寸止めラブのもどかしさ、エロオヤヂの本気の恋の初々しさが感じられて、思わず見ているこちらまでニヤニヤしてしまった。

 先述の通り、設定関係がかなりユルユルなため、全編に渡って面白いかと言われれば、首を捻りたくなる部分もある。例えば、リアクターの機能的な説明はもう少し要したかった気がする。というのも、ペッパーのプレゼントの意味は、これが詳細に成されているかどうかでかなり変わってくるからだ。そこだけは観客に明確に分かるように押さえておいて欲しかった。
 ただ、こうした突っ込み所を歩いて井戸割り切って見れば十分に楽しめる快作と言える。

 ちなみに、今回もスタン・リーがパーティー・シーンでちょっとだけ登場している。マーベル・ファンへのサービスのつもりか、彼は度々こうして作中に顔を出してくる。相変わらずお茶目なオッサンである。
[ 2011/08/04 16:01 ] ジャンルアクション | TB(0) | CM(4)

こんばんはありのさん。
今日は寒くてその上鼻が痛くて鼻水も出て少し調子が悪いです。僕が、この作品を初めて知ったのは、埼玉県内のある映画館で「IMAX-2Dversion」として公開されていた、この作品の続編にあたる「アイアンマン2」でした。当時の上映キャンぺーンには、アイアンマンの格好をした歌舞伎俳優の中村獅堂さんと敵キャラのウイップスプラッシュ(演じたのはミッキー・ロークさん。)の格好をしたプロレスラーの蝶野正洋さんの二人が登場していました。その後、テレビの映画番組でこの作品がやっていた時、ロバート・ダウニーjrさんの吹き替えを担当したのは、池田秀一さんだったんですよね。(ちなみに、DVDの方は藤原啓治さん。)最後の方で、アイアンマンと戦う、ジェフ・ブリッジスさん(主な作品トロン(1982)、クレイジーハート(2009)、トロンレガシー(2010))演じるオバディアの「パワードスーツ(通称アイアンモンガー)」は、人間の体に装着するというよりロボットの中に乗って操縦するという感じでした。それから僕は、現在公開中の「海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン」という作品を見てきました。ありのさんは、子供の頃好きだったヒーローはいますか?
[ 2012/02/02 22:33 ] [ 編集 ]

こんばんは、にょろ~ん。さん。
吹き替え版は未見ですが池田秀一さんが担当していたのですか?一体どんなトニー・スタークになっていたのか興味があります。
中村獅童さんはアメコミ好きですね。スパイダーマンの映画が公開された時にもコスプレしてましたよ。

子供の頃のヒーローと言えば、やはり仮面ライダーシリーズ、ウルトラマンシリーズでしょうか。今回復活した宇宙刑事シリーズも好きでした。
[ 2012/02/06 02:53 ] [ 編集 ]

こんにちは、ありのさんレスありがとうございます。池田秀一さんが~とコメントの記述があったのですが、これは昨年の2月20日に「日曜洋画劇場(テレビ朝日系列)」で放送されたものなんですよね。それから、僕は昨日「しあわせのパン(大泉洋・原田知世出演、監督三島有紀子)」という綺麗で美しい映画を見てきました。僕がこの映画を見て感じたのは、食は人と人を繋ぎそして心と絆を深めあい癒していくものだと感じました。最後に流れるこの映画の主題歌である、「ひとつだけ(矢野顕子with忌野清志郎)」はとても素敵でなおかつ美しい曲です。この映画のお気に入りの場面は「第3章冬」でのある老夫婦が猛吹雪の夜にカフェ・マーニにやってくるエピソードが気に入っています。この映画は素晴らしいです!ぜひ見る価値ありです。
[ 2012/02/06 16:37 ] [ 編集 ]

いつも拝見させていただいております。
またおじゃまします。
[ 2012/05/15 00:32 ] [ 編集 ]

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