俺たちゃアパッチ海兵隊!
「世界侵略:ロサンゼルス決戦」(2011米)
ジャンルSF・ジャンルアクション
(あらすじ) 突如現れたエイリアンによって地球は壊滅の危機に陥る。人類にとって最後の砦であるロサンゼルスも今や陥落寸前だった。アメリカ軍は最後の手段として地上にいる敵を爆撃で一掃しようとする。爆撃が開始されるまで3時間。退役間近の軍人ナンツ曹長は10人の部下を引き連れて取り残された民間人を救出するために敵の懐に飛び込んでいく。
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(レビュー) いかにもビデオ・スルーな邦題がつけられているが、中身もB級テイスト全快なSFアクション作品。
ストーリーは定石通りで先が読めてしまうし突っ込みどころも多い。人間描写もアクションシーンを見せるためだけにほんのお情け程度にしか用意されておらず、情緒や感動に欠けてしまう。一応序盤で各キャラが紹介されているが、その設定を尽く活かしきれていないのが残念だった。
ただ、初めに述べたように突っ込みどころ満載のバカ映画、B級映画として楽しむ分には中々良くできた作品ではないかと思う。
ドキュメンタリータッチで切り取った映像は音の迫力も相まってかなり興奮させられた。R・スコットの「ブラックホーク・ダウン」(2001米)やS・スピルバーグの「プライベート・ライアン」(1998米)を彷彿とさせるような画作りは、今となっては決して新鮮というわけではないが戦場のカオス感はよく伝わってくる。本編のほぼ7割くらいはドンパチなので、アクションのみを見たいという人にはうってつけの作品ではないかと思う。
また、いくら人物描写が薄いとはいえ、後半あたりから芽吹くナンツを中心にしたチームワークには胸アツな展開が用意されている。非常に青臭くなってしまったが、作り手側の狙いはよく理解できるし、何よりそれを照れずにやっている所に好感が持てた。
キャストは意外なところでA・エッカートがナンツ曹長を演じている。最初はどう見ても無理ありすぎなキャスティングに思えたが、見慣れてくるとそれほど違和感を感じなかった。欲を言えば〝いかにも海兵隊です!”的なマッチョが一人くらいいてくれると頼もしかった。そこは敢えて常道を避けてきたか‥。
また、ミシェル・ロドリゲスが途中から仲間に加わって来るのだが、こちらはエンジニアという設定に今までにない新味を感じた‥が、最終的には男勝りのガッツを見せやっぱりいつものミシェル姐さんになっていたw