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エンゼル・ハート

プロット自体はシンプルで食い足りないがスタイリッシュな映像は今見てもまだまだ通用する。
エンゼル・ハート [DVD]エンゼル・ハート [DVD]
(2003/02/21)
ミッキー・ローク、ロバート・デ・ニーロ 他

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「エンゼル・ハート」(1987米)星3
ジャンルホラー・ジャンルサスペンス
(あらすじ)
  1955年、ニューヨーク。私立探偵エンゼルは、サイファーという男から人気歌手ジョニーの生死を確認して欲しいという依頼を受ける。ジョニーは戦争で負傷し今は郊外の病院に入院しているらしい。しかし、調べてみると彼はその後消息を絶っていた。エンゼルはジョニーを追いかけるうちに奇妙な殺人事件に巻き込まれていくようになる。
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(レビュー)
 謎の男を捜索する探偵が次第に悪魔の陰謀に取り込まれてしまうオカルト・サスペンス。

 製作時期がわりと近いというのと、ノワール調な映像が少し似ているというところで、俺の中では「ジェイコブス・ラダー」(1990米)とゴッチャになってしまうのだが、本作の方はかなり正統派的な作りになっている。ちなみに、「ジェイコブス・ラダー」は今見ても未だに斬新に感じてしまう。それだけ奇天烈変態な作品だった‥ということなのだろう。

 探偵が悪夢的迷宮に溺れていく様は、いかにもフィルム・ノワールっぽい作りである。プロット自体はよくあるもので少し古臭く感じられる。また、ミステリのからくりも早急に分かってしまい物足りない。これだけヒントが散りばめられていればオチは早々に気付くだろう。

 ただ、本作にはストーリーの陳腐さを補って余りあるスタイリッシュな映像がある。監督A・パーカーのセンスが作り出す映像は今見てもかなり刺激的で全然錆びていない。

 特に、冒頭のシーン、闇と光で描き出すエンゼルの悪夢シーンは実に渋い。往年のフィルム・ノワールを想起させるコントラストを効かせた眩惑的な映像には痺れてしまった。
 また、コニーアイランドのシーンも異様な雰囲気を漂わせ印象に残った。尚、この時登場する鼻シャッポにはクスリとさせられた。フィルム・ノワールの傑作「チャイナタウン」(1974米)のJ・ニコルソンの鼻絆創膏を髣髴とさせる。明らかにA・パー カーが狙った"お遊び”だろう。
 また、後半のベッドシーンも印象に残った。天井から滴り落ちる雨漏りが次第に鮮血にまみれていくアイディアは恐怖演出としては中々優れている。

 このように本作は映像面では大いに見応えがあり、尚且つドラマの舞台からどこかノスタルジックな風情も感じられゴージャス感も漂う。1本の映像作品としてはかなり完成度が高いと思う。

 キャストでは、エンゼルを演じたM・ロークのルーズな佇まいが中々に良かった。当時はセクシー男優として人気絶頂だった頃だったと思う。以後は何を勘違いしたか、ボクサーに転向したり、ドラッグに溺れたりしながら徐々に人気が凋落してしまった。おそらくこの頃が一番輝いていた時期であろう。改めて本作を見ると、もっと活躍できた俳優なのに‥と惜しまれる。

  一方、サイファーを演じたR・デ・ニーロの怪しい佇まいも雰囲気があって良かった。あからさまな出オチ臭にガッカリさせられるが、開き直りも言えるレストランでのヤリ過ぎ演技(?)が素晴らしい。おそらく本人もノリノリ でやっているのだろう。大仰過ぎて笑えてしまうのだが、このシーンはデ・ニーロにとって今作一番の見せ場となっている。
[ 2011/11/21 01:20 ] ジャンルホラー | TB(0) | CM(0)

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