良くも悪くもB級然とした作りでアッサリしている。アイディアは買いたい。
「空の大怪獣Q」(1982米)
ジャンルSF・ジャンルサスペンス
(あらすじ) ニューヨークの真ん中でビル清掃人の首無し死体が発見される。その後、全身の皮を剥がれた死体や、屋上で日光浴をしていた女性が謎の失踪を遂げるなど、奇怪な事件が相次いで起こった。シェパード刑事は事件の裏にアステカ文明の邪教集団の存在を知る。一方、詐欺師クインは借金の取立人に追われていた。逃げ込んだ高層ビルで彼は巨大な卵を発見する。それはアステカの神として崇められた怪鳥ケツァルコアトルの卵だった。
ランキング参加中です。よろしければポチッとお願いします!


(レビュー) 巨大怪鳥との戦いを描いたSFサスペンス作品。
監督・脚本は主にB級サスペンス映画を専門に撮っているL・コーエン。お手軽感覚で見れるカウチ・ムービー然とした作りは、いかにもこの人のお家芸でといった感じである。
物語は、連続猟奇殺人事件を追いかけるシェパード刑事の話を軸に展開されていく。途中から怪鳥の卵を見つけたチンピラ男クインの話が絡んできて、以降は二人のドラマが切り替わって展開されていく。正直、ドラマの視座がどっちつかずなってしまったのは残念だった。
ただ、幻の怪鳥ケツァルコアトルというネタを持ってきたアイディアは買いたい。高層ビルが建ち並ぶ大都会の真っただ中に体長数十メートルの巨大翼竜が羽ばたく姿は、想像しただけでもワクワクさせる。この怪鳥は劇中の説明によるとアステカ文明の神という設定らしい。空撮も中々効果的でクライマックスも中々魅せる。特撮監修を担当したデイヴ・アレンは、以前紹介した
「フレッシュ・ゴードン」(1974米)にも参加していた知る人ぞ知るプロフェッショナルである。惜しむらくはクライマックスがもう少し長いと良かったか‥。予算の関係かもしれないがちょっとアッサリしすぎて物足りなかった。
尚、シェパード刑事をD・キャラダインが演じている。今回ばかりは流石にカンフーアクションで異種格闘技戦‥とまではいかなかった。
どーゆー顔して「アイディアは買いたい」みたいなコメントしてるのか見てみたい
評論家乙
コメントの投稿