A・ウォーホールの笑劇作。
「悪魔のはらわた」(1973伊仏)
ジャンルホラー・ジャンルエロティック
(あらすじ) フランケンシュタイン伯爵は、優れた人体パーツを集めて作った男女の人造人間を性交させて完璧な人類を創造する研究をしていた。ある夜、精力絶倫な男の首を求めて夜の町へ出る。そこで二人の娼婦を相手にする男を発見し、彼の首を切ってそれを完成間近の人造人間に取り付けた。ところが、その首は実は絶倫男の友人である神学生の首だった。神学生はホモだったので人造人間の女を相手にしても全然セックスができず‥。
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(レビュー) ポップアート界のカリスマ・A・ウォーホールが監修したエログロ・ナンセンス・ムービー。
フランケンシュタインをベースにしたストーリーはまずまずといった感じで面白く見れた。
ただ、癖のある笑いは好き嫌いがはっきり分かれそうである。ある程度確信犯的にやっているのだろうが、少々退屈する笑いもある。演出のせいだろう。
特殊メイクは当時の技術を考えればよく出来ている方だと思った。特に、フランケンシュタインが女型人造人間のはらわたを弄りながらセックスするシーンはかなりエグく撮られている
‥とはいっても、先述の通り基本的に演出がコメディ・タッチなので臓物がブラ~ンと飛び出しても何だか間抜けに見えて笑ってしまうわけだが‥。
キャストは、フランケンシュタイン伯爵を演じたウド・キアの怪演に見応えを感じた。これ以後、彼はクセのある脇役として数々の作品でその特異なキャラを確立させていくのだが、そのアティテュードは現在でも変わっていない。こういう変態的なバイプレイヤーは実に稀有な存在だと思う。